大手とは異なる中小消費者金融の特徴!
大手消費者金融と呼ばれる会社は、「消費者金融」といっても、いまや、銀行傘下であったり、上場企業です。
これらの会社は、下手なサービス業よりも顧客対応はしっかりしていますし、潤沢な資金力を背景にサービス面もかなり充実しています。
このような大手に対しては、もはやかつての「サラ金」というイメージを持っている人はいないのではないでしょうか。
しかし、同じ「消費者金融業」であっても、中小消費者金融は、全く別物と考えてもらった方が良いかもしれません。
今回は、はじめて中小消費者金融を利用する方のために、大手消費者金融との違いについて、まとめてみたので参考にして下さい。
中小消費者金融が特に大切にしてることをまとめておいたので参考にして下さい。
【審査は大手よりも慎重!?】
一般的には、中小消費者金融の審査は大手消費者金融よりも甘いと認知されています。
そのため、中小消費者金融に対しては、ろくな審査もせずに、簡単にお金を貸しているというイメージをもっている人が多くいます。
しかし、これは完全な誤解です。
通常、はじめて消費者金融を利用する人は、大手から利用します。
これは、知名度の高さや、サービス面から見ても当然のことです。
つまり、中小消費者金融に申込みをしてくる方は、何らかの理由で、大手で利用出来なかった(出来なくなった)、方ということになります。
大手で利用出来なくなった、属性の悪い人にも、融資をするわけなので、どうしても審査は慎重に選別するようになります。
その結果、
・生活状況について細かくヒアリングをされる
・承認率が低い
・初回融資額が少額(10万円程度)
という傾向になりがちです。
このように、中小消費者金融の審査は、大手消費者金融の審査より、はるかに慎重な面があるのです。
【審査はアナログ】
大手消費者金融の審査は、「オートスコアリング」というコンピューターによる自動審査を採用している会社がほとんどです。
いつ申込みをしても、同じ基準で審査をするので、安定した審査が可能になっています。
しかし、中小消費者金融の審査は、審査担当者が、その経験などによって直接判断する、アナログな手法を採用している会社がほとんどです。
このため、どうしても審査担当の主観が決裁に影響しやすく、審査にムラが発生しがちです。
しかし、これはデメリットだけではありません。
審査担当者と相性が合った場合は、予想外の高額決裁が出ることも珍しくありません。
【返済遅れには厳しい!】
消費者金融を利用中につい、うっかりしていて返済が遅れてしまうことがあるかもしれません。
こんな時、大手であれば、1カ月以内の範囲であれば、簡単に待ってくれる会社がほとんどです。
しかし、中小消費者金融の場合は、なかなか簡単には待ってもらえません。
もちろん1~3日程度のことであれば、そうではありませんが、いきなり、1カ月も返済を待ってくれることは、まずあり得ません。
また、最終的に待つにしても、細かく日付を区切って連絡を要求してきたりと、かなりシビアな対応をとられることになります。
「管理」などというと、抑圧的で、物騒なイメージがありますが、要するに、顧客が、返済を怠らないように、貸した後もしっかりと指導してゆくというとこです。
大手よりも属性の悪い顧客が多い中小消費者金融では、この「管理」を怠り、顧客の言うがまま返済を猶予していたら、不良債権だらけになってしまうのです。
【義理人情とスジの世界!?】
(追記:2019年10月9日)
このようなことを書くと、「反社会的勢力的なの?」と誤解を受ける可能性もありますが、多くの中小消費者金融は、法律とか建前の規定ではなく、どちらかと言えば「義理人情」の感覚で仕事を行っています。
これは法律違反を犯すと言っているわけではなく、いくら法律上認められていても根本的には、「借りた金を返さないなんてスジが通らない」と思っているのです。
まして困っている時に融資をして助けてあげたのに、お礼を言うどころか、後から過払い金返還請求なんてしてくる奴らは、彼らの理論では、不適切な表現ですが、「人間のクズ」ということになるのです。
(もちろん、だからと言って、いまどきの中小消費者金融は威圧的な取り立てをするわけではありません。)
しかし反面、給料が少なかったり、他に複数の借入れがあったりと、大手が見向きもしないような方でも、真面目に返済をしていきそうだという面が垣間見えれば融資をしてくれることが多くあります。
この辺りの感覚は回収業務にも表れていて、大手消費者金融が、延滞者本人とは大した交渉もせずに、わりと直ぐに法的回収を多用することに対して、中小消費者金融はいくら返済が遅れていても真面目に連絡をしている限りは、法的などの手続きには進まず、最後まで話し合って解決しようとする傾向があります。
この辺りのエッセンスを汲み取ることが出来れば、中小消費者金融と上手く付き合ってゆくことが出来ると思います。