第4章:審査に落ちた時は何をすべきか
中小消費者金融に申込みをしても残念ながら審査に落ちてしまうこともあります。
そんな時はどうすればいいのでしょうか。
何も考えずに次々と他の会社に申込みをしてもまた落ちてしまうかもしれません。
実は、審査に落ちた時こそ、やるべき事、取るべき行動があるのです。
この章では、審査に落ちた時に何をすべきかについて徹底講義していきます。
次回の申込みで必ず差が出てきます。
この記事のポイント
【もう2社は申込みしてみる】
審査落ちしたのが1社だけであれば、たまたまその会社の審査基準に合致しなかっただけなのかもしれません。
まずは、あともう2社は申込みをしてみましょう。
(5社以上に申込みをすると、いわゆる「申込みブラック」という状態になりかねないので注意して下さい。)
もし、その2社も否決になるようであれば、審査落ちしたのは、偶然ではなく必然ということになり、根本的な対処が必要と判断出来ます。
【審査落ちした時の対処】
審査に落ちた時の対処は、基本的に以下のフロー(手順)に沿っていきます。
② 原因を取り除く
③ 時期の到来を待つ
④ 再申込み(もしくは他の会社に申込み)する
このように文字に表すと非常に単純なことですが、実際に行うとなるとはなかなか難しいことです。
しかし、これが出来ていないまま、再申込みや他の会社に申込みをしても完全に運任せで、かなりの確率で否決になってしまうことでしょう。
【審査に落ちた原因究明の方法】
審査に落ちてしまったら、まずはなぜ審査に落ちたのか、原因を突き止めることが重要です。
例えば、
・他社延滞中
・総量規制オーバー
・無職
などわかりやすい状態であれば自分自身でも思い当る節があると思いますが、全く思い当る節がない場合は次のようなことをヒントに調査を行います。
指定信用情報機関に情報開示を行う
なぜ審査に落ちたのかわからない場合は、指定信用情報機関に情報開示することをおすすめします。
消費者金融は審査をする際、必ず指定信用情報機関を利用して他社借入れ状況の調査を行っています。
そのため指定信用情報機関に自分自身の信用情報の情報開示を行い、自分の信用情報にどのような内容が登録されているのかを確認するのです。
中小消費者金融からの可決を目指すのであれば開示もJICCだけで問題ありません。
開示をすることで、例えば、
・完済したと思っていた会社の残高が残っていた
・過去に返済遅れがあった事故情報がまだ残っている
・実は総量規制に抵触していた
などの原因がわかる可能性があります。
またそこでもし身に覚えのない借入れや、延滞などの情報が登録されていたら、JICCを経由して登録している業者に取り消し依頼をすることも出来ます。
(※参考記事:JICCでは他社借入れ情報はどのように表示されているのか)
一次審査で否決か二次審査で否決か検証する!?
中小消費者金融は以下のような二審査制を導入しています。
・申込みフォームに入力された内容での属性審査
・指定信用情報機関を利用した返済能力調査(他社借入れ状況を確認)
●二次審査
・生活状況の詳細についてのヒアリング
・本人確認書類、収入証明などの徴求
・在籍確認
そして、一次審査の段階で否決になったのか、二次審査で否決になったのかということも否決の原因究明をするのに大切なポイントです。
すなわち、
・一次審査で否決:属性や信用情報に問題が有る。
・二次審査で否決;属性や借入れ状況に問題はない。
という判断ができます。
二次審査まで進んで否決だった場合は、収入証明の額が申告年収より少なかったり、ヒアリングの際の発言で何か問題があったのかもしれません。
主な審査落ち理由を知っておく
下記は中小消費者金融の主な否決理由です。審査に落ちるということはこのいずれかに該当している可能性があるのでチェックしてみてください。
属性に関することが原因
・居住年数が短い(目安:1年未満)
・勤続年数が短い(目安:1年未満)
・無職無収入
・無職ではないが低収入(目安:年収200万円未満)
他社負債額が原因
・総量規制オーバー
・総量規制に抵触してないものの負債が多い
他社返済状況が原因
・他社延滞中
・現在他社延滞中ではないが直近1年間の返済遅れが目立つ
・現在延滞していないが過去1年以内に3カ月以上延滞したことがあり、延滞解消後1年経過していない(2019年10月以降に契約した方は契約終了後5年以上経過していない)ためJICCに事故情報が掲載されている。
その他の原因
・短期間に申込みが集中(目安:1カ月に6件以上)
・自己破産免責後間もない(目安:1年以内)
・債務整理和解前
・信用情報に間違った登録がされている
・その他総合的に信用が低い
【原因を取り除く~時期の到来を待つ】
審査に落ちた原因がわかれば、次にその原因を解消することが必要です。
しかし、原因を解消するにも、居住年数、居住年数に関してのように、時期が到来するのを待つしかないものもあります。
また、他社延滞に関しても、審査では、直近1年間の延滞履歴がチェックされるので、仮に延滞を解消しても、その後1年間は、審査に通らないことが続く可能性があります。
但し、中には信用情報の誤登録のように、情報の訂正をすれば、直ぐに借入れ出来るようになるものもあります。
まとめると次のようになります。
・居住年数が短い(目安:1年未満)
・勤続年数が短い(目安:1年未満)
⇒時期の到来を待つ。
・無職無収入
⇒働き始めて1年ほど待つ。
・無職ではないが低収入(目安:年収200万円未満)
⇒全体の借金額を減らすなど他の面で信用を上げる。
・総量規制オーバー
⇒総量規制に抵触しないよう借金を減らす。
・総量規制に抵触してないものの負債が多い
⇒全体的に借金を減らす。
・他社延滞中
・現在他社延滞中ではないが直近1年間の返済遅れが目立つ
・現在延滞していないが過去1年以内に3カ月以上延滞したことがあり、延滞解消後1年経過していない(2019年10月以降に契約した方は契約終了後5年以上経過していない)ためJICCに事故情報が掲載されている。
⇒延滞解消してから1年間返済遅れがないようにする。
・短期間に申込みが集中(目安:1カ月に6件以上)
⇒申込みを集中させた記録は6ヶ月間残るため時期の到来を待つ。
・自己破産免責後間もない(目安:1年以内)
⇒時期の到来を待つ。
・債務整理和解前
⇒和解するのを待つ。
・信用情報に間違った登録がされている
⇒誤登録を訂正する。
このようにまとめると、原因を取り除いたとしても、一定期間時期の到来を待つしかないものも多くあります。
但し、原因を取り除かなければ永遠にその時期が到来することがないのも事実です。
即効性はなくとも明日のために、出来る範囲の対応はしておきましょう。
【再申込みする】
前回否決になった会社か新しい会社どちらに申し込む?
さて原因を取り除き、時期の到来を待ったら、いよいよ再申込みの段階です。
その際、前回否決になった会社か、新しい会社かどちらに申込みをすべきでしょうか。
これは新しい会社に申込みをする方が圧倒的に有利です。
前回否決になった会社には、否決になった時のネガティブな理由が記録されていますが、新しい会社であれば余計な記録もなく、まっさらの状態で審査を受けることが出来るからです。
もちろん、前回否決になった会社でも今回は可決になるということも有り得るので、これはあくまで可能性の問題です。
同時申込みは2~3件まで
「短期間で申込みが集中」という否決理由と矛盾するように感じるかもしれませんが、2~3件ほどの連続申込みであれば審査に支障はありません。
私の見解では1カ月に5件以内であればOKです。
(参考記事:連続申込みはおすすめできない!)
もちろん1社に絞って一発で可決を決めるのがベストですが、保険のために2~3件までであれば同時申込みをしても問題はありません。
【どうしても審査を通したい方の奥の手!】
審査落ちしたけど、どうしても審査を通したい方は、担保や連帯保証人を付けると申し出るという奥の手もあります。
(現実的には、担保はなかなかだと思うので、連帯保証人になると思います。)
連帯保証人と言っても、夫、妻、子供、親、といった、ごく近い家族で十分な場合がほとんどです。
但し、この方法を駆使するのであれば申込む会社の選別も重要です。
詳しくはこちらの記事を参考にして下さい。
(参考記事:連帯保証人や担保という奥の手!)