「貸付条件表」では参考にならない項目もある!?
【貸付条件表とは】
各消費者金融の公式HPには、必ず、「貸付条件表」が掲示されています。
これは、利用を検討している人が、その消費者金融の、契約利率、貸付けの限度額、返済方式などをきちんと理解してから申込みが出来るよう、表示されているものなので、是非とも参考にすべきものです。
(ここに記載される項目は、法律で細かく定められています。)
しかし、ここに表示されている項目の中には、全くあてにならないというか、参考にならない項目もあるはご存知ですか。
それは、「最大貸付限度額」と「最低利率」です。
どういうことか解説していきまましょう。
このような届出についての対応は、各官庁や担当者によっても、対応がまちまちだったりしますが、あまりに極端な数値でない限り、実績がなくても、そのまま受付けしてもらえるところがほとんどなんです。
【最大貸付限度額は参考にならない!?】
消費者金融には、「最大貸付限度額」というものがあります。
例えば、主だった、中小消費者金融では、以下のようになっています。
・ライフティ(500万円)
・セントラル(300万円)
・ユニーファイナンス(300万円)
・フクホー(200万円)
・アロー(200万円)
・プラン(50万円)
このように、「最大貸付限度額」は各会社でかなり差があるものになっています。
また、「最大貸付限度額」が高い会社の方がが、低い会社よりも、たくさん融資してもらえそうで良いと思っている人もいるかもしれません。
しかし、実は、この「最大貸付限度額」というものは、消費者金融を選択するうえで、全く参考にはならないので、注意下さい。
「最大貸付限度額」については、各消費者金融は、財務局や都道府県知事など、所轄官庁に一応、届出をしなければならないことになっています。
但し、この「最大貸付限度額」の届出に関しては、特に、行政からの審査があるわけではなく、届出さえすれば、ほぼ無条件で受付してくれる類の項目です。
もちろん、「無担保無保証で1億円」等、あまりにも極端なことを記載して届出すれば、現実にあったものを届出するよう、再提出を促される可能性はありますが、現実的に融資実績がなくても、1000万円以内であれば、ほぼ、無条件で受付けしてもらえると思います。
このように、「最大貸付限度額」は、各会社が、適当に決めたものであることが多く、決してその金額を借りれる可能性が高いということではありません。
この金額に関しては、あてにならない適当な金額と心得ておいた方が良いでしょう。
【最低利率は参考にならない!?】
各消費者金融の公式HPには、必ず、実質年率が表示されており、これは、最低利率と最高利率で表示されていることがほとんどです。
例えば、各中小消費者金融では、以下のようになっています。
※無担保無保証(フリーローン)
・セントラル(4.8%~18.0%)
・フクホー(7.3%~18.0%)
・ライフティ(8.0%~20.0%)
・ユニーファイナンス(12.0%~17.95%)
・アロー(15.0%~19.94%)
・プラン(15.0%~20.0%)
これも、最小値に関しては、各社バラつきがあり、最小値が低い会社の方が、良い会社のように勘違いしてしまう人もいますが、実際はそうではありません。
当サイトの記事、「金利で比較!」でも詳しく解説しえありますが、このような金利表示を見る時は、必ず、最大値を参考にすべきで、最小値が、15.0%を切っているような表示の場合は、全く参考になりません。
この「最低利率」に関しても、所轄官庁に届出が必要な項目ですが、これも、実績がなくても、あまりに極端な数字でなければ、ほぼ、業者の届出通りに受理されてしまう項目です。
また、ここは重要なポイントですが、消費者金融を新規で利用した時は、ほぼ100%近く、「最高利率」が適用されることになります。
私が、調査した範囲では、4%台などの極端な「最低利率」を適用されている人は、見たことがありません。
この数値に関しては、あてにならない適当な数値と心得ておいた方が良いでしょう。