JICCでは他社借入れ情報はどのように表示されているのか
消費者金融の審査では、指定信用情報機関を利用して、他社での借入れ状況や返済状況の調査が行われていることはご存知の方も多いと思います。
現在、貸金業法の指定信用情報機関は、㈱日本信用情報機構(JICC)と㈱シー・アイ・シー(CIC)がありますが、中小消費者金融の多くが加盟しているのは、JICCです。
では、JICCでは、具体的に、どのように借入れ状況や返済状況が表示されているのでしょうか。
そんなところを今回、わかりやすく解説しようと思います。
知っておいて絶対に損はない情報なので、お見逃しなく!
どこまでの借入れ情報を把握しているのか、記事を見て確認しておきましょう!
絶対に審査に役立ちます!
【JICC情報の構成は】
JICC情報は、大きく分けると、
② ファイルM・・ショッピングなどの情報
で構成されています。
「ファイルD」のキャッシング情報は、原則、毎日、入金、出金などの情報が更新していますが(銀行カードローンは月1回)、ファイルMのクレジット情報は、原則、月1回しか更新されません。
実際の中小消費者金融の審査では、「ファイルD」のキャッシング情報は、かなりシビアに見られますが、「ファイルM」のショッピングなどの情報は参考程度で、あまりシビアには見られていません。
【他社借入れ情報のポイント】
借入れ情報で表示される項目は主だったもので以下のような内容です。
・貸付日/契約日
・貸付/利用金額
・出金日/利用日
・出金額/利用額
・入金日
・残高
・次回入金予定日
これらの情報は、契約ごとに表示されますが、どこの会社を利用しているかまでは、表示されていないのでわかりません。
また、借入れ情報では、上記項目以外にも、「直近12回分の延滞日数」の表示もされています。
具体的には、以下のように表示されています。
・前回から3回前支払いまでは延滞はしていない。
・4回目前支払いは10日延滞。5回前支払いは20日延滞している。
・8回目前支払いは2日延滞、12回前支払いは5日延滞している。
この返済実績は中小消費者金融が審査をするうえで、特に重視しているポイントです。
過去1年間、毎回のように延滞している人や、30日を超えるような延滞がある場合は、審査はかなり通りにくくなってしまいます。
1年以内に、大きな延滞がある方は、出来るなら、入金改善してから1年後に申込みをする方が無難です。
【事故情報について】
3カ月以上の延滞、法的手続き、債務整理、自己破産などの状態になった場合、JICCには、いわゆる「事故情報」が表示されることになっています。
これら、事故情報が一旦発生してしまうと、情報発生から5年間は掲載されたままになります。
(「延滞」の情報は、延滞解消するまでずっと掲載され続けます)
最近の中小消費者金融の審査では、「債務整理」や「自己破産」などの事故情報はデメリットになりませんが、「延滞」、「法的」などの事故情報が発生していた場合は、さすがに審査は通りにくくなります。
(JICCの「事故情報」については、こちらに詳しく記してあるので参考にして下さい。)
【情報開示について】
自分自身の借入れ情報がどのように表示されているかを知りたいのであれば、JICCに情報開示するのが一番確実です。
開示は、スマホ、郵便、窓口など、様々な方法があります。
詳しくは、㈱日本信用情報機構(JICC)の公式ホームページで確認して下さい。
中には、開示して調査したら、身に覚えのない借入れが掲載されていたとか、既に完済済の借入れ情報が掲載されたままだったなど、事実と異なった情報が掲載されてしまっているケースもあります。
このような場合は、JICCを通して、業者に訂正を依頼することも可能です。
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[…] 開示をすることで、例えば、 ・完済したと思っていた会社の残高が残っていた ・過去に返済遅れがあった事故情報がまだ残っている ・実は総量規制に抵触していた などの原因がわかる可能性があります。 またそこでもし身に覚えのない借入れや、延滞などの情報が登録されていたら、JICCを経由して登録している業者に取り消し依頼をすることも出来ます。 (※参考記事:JICCでは他社借入れ情報はどのように表示されているのか) […]