セントラルってどんな会社?
まずは、セントラルの沿革をおさえておきましょう。
細かな概要については、公式HPに掲載されているので割愛しますが、セントラルの歴史にはいくつか方向性が大きく変化したターニングポイントがあります。
今回はそれらを中心に解説してゆきます。
目次
セントラルは歴史の古い老舗業者
セントラルは、1973年4月に株式会社黒川商事として設立しています。
社長の名前が黒川栄一朗なので、いわゆる「同族会社」ということでしょう。
その後、1996年5月にセントラルに社名変更し、無人機やATMの導入も開始しています。
しかし、この当時は、まだ、中国、四国地方の地域密着型の消費者金融であり、全国区ではありませんでした。
その後、消費者金融業界は、相次ぐ過払い金返還請求や法改正による上限金利の引き下げにより、多くの業者が廃業や業務縮小に追い込まれることになりましたが、セントラルに関しては、この時期に極端な拡大路線をとらなかったことが、かえって幸いし、ダメージを最小限におさえることができたようです。
※セントラル本社外観(Googleマップより)
インターネットキャッシングへの挑戦
それまで地域密着スタイルであった、セントラルが全国区になったのは、2015年1月からインターネットキャッシングをスタートしてからです。
2015年当時は、改正貸金業法施行から5年経過し、いわゆる「グレーゾーン金利」で取引していた顧客の絶対数も減少して、過払い金返還もひと段落ついたころです。
この時、既に、中小消費者金融の中には、フクホー、アロー、ライフティなど、全国展開のインターネットキャッシングで一定の成功をおさめていた会社もあったので、セントラルは「後発組」ということになります。
先駆者には知名度が既に浸透しているというアドバンテージがあるので、本来、「後発組」が先駆者に勝る利益を出すことはなかなか困難なことです。
しかし、セントラルのこの時のスタートダッシュは、今でも語り草になっているほど大胆なものでした。
ポイントは以下の点です。
①競合他社より承認率を大幅に上げた
今でも、印象に残っていますが、インターネットキャッシング開始当初のセントラルの承認率は、常に、7%以上の高い数値で数位していました。(高い時で8%を超えることもありました。)
この7%、8%という数値がいかに高いか、中小消費者金融の事情をあまりご存知ない方は、ピンとこないかもしれませんが、中小消費者金融は、大手と違い、属性の悪い申込者が多いので、通常、承認率は5%以下となってしまう会社がほとんどです。
(低い会社だと1%を切ってくる会社もあります。)
セントラルは、スタートダッシュの意味を込めて意識的に承認率を上げてきたものだと思われます。
②競合他社より広告宣伝費をかけた
セントラルは、ネット上での知名度を上げるために、インターネットキャッシング開始当初は広告宣伝費をかなりかけていました。
具体的な数値は、公表できませんが、筆者の試算ですと、顧客1件あたりの獲得単価は、当時、競合他社と比較して、1.5倍以上になっていたと思われます。
このスタートダッシュの効果もあり、インターネットキャッシングを開始してから、セントラルの知名度は一気に高まりました。
③競合他社よりもスピードを重視
これまでの中小消費者金融は、「最短即日融資」と謳いながらも、実質、即日対応出来ている会社はほとんどなく、申込みしてから実際の融資まで、かなり時間を要していました。
中小消費者金融に申込みをしてくる人は、他に借りる先がない人が多いので、多少、待ってもらっても、他に逃げないであろうという、やや傲慢な考えがあったと思われます。
しかし、セントラルはこれまでの悪習を改めて、出来る限り、早めに融資をするというスタンスで業務にあたりました。
このことは、口コミでもかなり高い評価を得ることになります。
関東方面へ店舗進出
セントラルは、2016年12月に「無人契約コーナー横浜店」をオープンしたのを皮切りに、
・2017年3月に池袋店
・2017年4月に銀座店
・2017年5月に渋谷店
・2017年6月に新宿店
・2017年9月に大宮店
・2019年2月に新橋店
・2019年9月2日に上野浅草口店
と次々と、関東エリアに無人契約コーナーを新設しています。
無人契約店舗を増設する手法は、顧客にとっては利便性が高いもののコストがかかるので、インターネットキャッシングが主流となった、現在ではあまり見られません。
(同業他社の多くは、無人契約機をどんどん閉鎖していっています。)
無人契約機を増設するのは、他社では見られない、明らかにセントラル独自の路線です。
※セントラル池袋店
センブン銀行とATM提携
2017年2月より、セブン銀行との業務提携が開始され、全国のセンブン銀行ATMから入金、出金が可能になりました。
また、セブン銀行ATM利用開始に伴い、「30日間金利0円サービス」として、初回利用の方は最大30日間の無利息サービスも実施しています。
セントラルは、この時点で、既に、先駆者の競合他社を凌ぐ、知名度と信頼を獲得するに至っています。
そこまでしなくても、大手を断られた方は、中小消費者金融に申込みをするしかなかったからです。
そのような意味でセントラルは明らかに他の中小消費者金融とスタンスが異なります。
特に、セブン銀行提携や無利息サービスは、これまでの中小消費者金融とは一線を画すものでした。
セントラルへの申込みは必ず公式HPから!
最近のコメント