センブン銀行ATM提携の秘密
セントラルでは、2017年2月より、センブン銀行との業務提携により、全国のセンブン銀行ATMから、入金、出金が可能となっています。
このセブン銀行とのATM提携については、業界事情をあまり知らない方からすれば、「ふ~ん」という程度のことかもしれません。
しかし、中小消費者金融にとっては、結構、凄いことだったりします。
これを採用している会社は、間違いなく拡大路線を採用しています。
利便性は格段にUPした
消費者金融の契約は、定められた限度枠内で入出金が可能な、「リボルビング方式」が一般的です。
リボルビング方式はその性質上、入金と出金を頻繫に繰り返すことになります。
しかし、コンビニなどとATM提携をしていない会社は、返済方法が、銀行振り込みに限られていることがほとんどです。
わざわざ銀行のATM出向くのは、正直、面倒だという方も多いと思います。
その点、セントラルは、全国のセブンイレブンに設置されているセブン銀行ATMから、入金出金が可能となっているので、非常に便利です。
リボルビング方式のメリットを100%活かすことが可能です。
コンビニ銀行参入はハードルが高い!?
センブン銀行がどの会社とATM提携をしているかは、センブン銀行のHPで確認することが出来ますが、消費者金融は大手が中心で、中小消費者金融でセブン銀行とATM提携をしているのは、実は、セントラルとライフティしかありません。(2021年4月時点)
実は、中小消費者金融がコンビニATMに参入するのは以下のような理由でかなりハードルが高いのです。
①中小消費者金融という業態が敬遠される
CMなどで有名な、アコム、SMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)などの大手企業は別格ですが、中小規模の消費者金融の中には、コンプライアンス体制も整っていない会社も多く、企業モラルの問題もあって、業務提携は敬遠されやすい傾向があります。
いくら消費者金融側が希望しても、企業モラルの低い会社は、センブン銀行側の審査ではねられてしまう可能性があります。
②コスト面の問題
センブン銀行などATM提携を実施するためには、イニシャルコスト、ランニングコストで、相応の金額が必要になってきます。
このため消費者金融側にも、このコストを補う分以上の、ある程度の融資残高がないと、提携する意味がありません。
セントラルがセブン銀行の提携審査に通過しているということは、コンプライアンス体制も整って、財務状況も安定していることの裏付けになっていると言えます。
いずれにしても、現時点で、セブン銀行とATM提携をしている中小消費者金融が、セントラルとライフティ以外にはないという事実が、ハードルの高さを物語っています。
拡大路線を採用している証
前述したように、センブン銀行との提携は、客の利便性は向上するものの、消費者金融側には、かなりコストがかかる側面があります。
はっきり言えば、融資残高を現状維持で、細々とやってゆく方針であれば、提携は不要でしょう。
セブン銀行と提携したということは、セントラルが、「拡大路線」を採用している証ということが言えるかもしれません。
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