歴史を調べれば会社がわかる!
現在、ネット上で集客している中小消費者金融の中には、いわゆる「ヤミ金」や「紹介屋」と思われるような会社や、営業実態が不確かな会社も存在します。
このため中小消費者金融の利用を検討する際は、まずはその会社の素性をチェックすることが大切です。
ここでは、アローの歴史を紐解いて、会社の素性を探っていきたいと思います。
※アロー外観(Googleマップより)
目次
アローの沿革をチェック
まずはアローの公式サイトを参考に沿革を見てゆきましょう。
●2000年11月・・岐阜市に不動産業として有限会社アロー設立。
●2012年2月・・株式会社アローに商号変更。名古屋市中村区に本店移動。
●2012年5月・・貸金業登録を完了。貸金業(消費者金融事業)営業開始。
●2013年7月・・インターネットキャッシング開始。
●2014年3月・・個別信用購入あっせん業者登録を完了。
●2014年4月・・アロークレジット(ショッピングクレジット事業)営業開始。
●2016年6月・・名古屋市中川区に本店移動。
特にポイントとなる項目については以下にまとめてみました。
●貸金業営業開始について
アローが金融業の表舞台に登場するのは、2012年5月に貸金業登録を完了してからです。
そして、この翌月の6月18日には改正貸金業法が完全施行されています。
このことからも、アローは、「上限金利の引き下げ」や「総量規制の導入」など、法改正後の市場を見据えたうえで、営業開始した会社であることがわかります。
この時期に貸金業をスタートするのは、一見、無謀なことのようにも見えますが、実はかなり、理にかなっています。
その理由としては、次のようなことがあげられます。
①ライバル企業が市場から淘汰されている
法改正による「上限金利の引き下げ」や「総量規制の導入」、さらに「過払い金返還問題」によって、多くの中小消費者金融が廃業や業務縮小を余儀なくされ、その数は激減しました。
しかし、キャッシングに対する潜在的な需要は無くなりません。
このため、法改正後の営業活動は、競合他社が減った市場を独占することも可能です。
②過払い金返還問題に無縁
アローが貸金業を実質的に開始したのは、法改正後です。
このため、アローでは「過払い金返還問題」は絶対に発生しません。
これは、過払い金が発生する中小消費者金融よりも、かなりのアドバンテージになっています。
それは、過払い金返還がなければ、それだけ財務状況が安定するということもありますが、そのことだけではありません。
実は、過払い金をまともに満額返還している中小消費者金融は少なく、財務状況の悪化を理由に減額交渉している会社がほとんどです。
しかし、財務状況の悪化を理由にしている手前、積極融資を継続することは出来ないのです。
そのため、法改正前から営業している中小消費者金融は、過払い金返還がある程度、落ち着くまでは、積極融資にはなかなか転じられません。
過払い金返還に無縁ということは、それだけ競合他社を出し抜けるというメリットもあります。
●インターネットキャッシング開始について
アローがインターネットキャッシングを開始したのは、2013年7月からです。
貸金業の営業開始から既に1年以上経過していますが、ここからが、本格的な営業開始といっても過言ではありません。
インターネットキャッシング自体は以前からありましたが、この時期、ちょうどスマホの普及に合わせて一気に業界の主流の申込み手法になりました。
アローの申込みもスマホの普及に伴い、右肩上がりで増加していったはずです。
また、アローは広告宣伝もネットで行っていますが、ネット上の広告には原則、期限がありません。このため、時間が経過すればするほど、世間への認知度は高まり、それに比例して、申込みも段階的に多くなってゆくという特徴があります。
早い時期から、ネット広告を開始しているアローは、認知度も高く、現在では、かなりの申込み件数になっていると思われます。
このように、アローのキャッシングは、法改正後で競合他社が少なかったことと、スマホの普及が重なったことが大きな要因となって、大成功をおさめています。
●アロークレジットについて
アローでは、貸金業だけでなく、2014年3月に、個別信用購入あっせん業者登録を完了して、翌4月から、アロークレジットの営業を開始しています。
個別信用購入あっせん業とは、いわゆる「ショッピングクレジット」のことです。
買い物をした際に、その店と提携しているローン会社でローンを組むことがありますが、そのローン会社にアローがなっているということです。
法改正に伴う収益減を補うため、消費者金融業者が、兼業でショッピングクレジットに参入した例は他にもありますが、アローの場合は、貸金業を開始した当初から、総合金融の構想があったのでしょう。
また、クレジット事業の監督官庁は経済産業省になります。(貸金業は金融庁)
個別信用購入あっせんは、許認可制ではなく、登録制ですが、貸金業で問題を起こしているような業者には、通常、登録をおろすことはありません。
このことからもアローの安全性は担保されているとみて間違いありません。
沿革ではうかがい知れないアローの歴史
さて、ここまでは、アローが公式サイトで公表している沿革を基に解説してきました。
しかし、公表はされていないものの、アローが消費者金融事業に参入した経験には、同じ名古屋市内に本社を置く、消費者金融準大手の「ユアーズ」の廃業が関係していたようです。
㈱ユアーズとは、1979年6月に設立された、歴史の長い消費者金融です。
一時期は、本社の名古屋市を拠点として、岐阜県、三重県、静岡県、石川県、富山県、福井県、新潟県、宮城県で営業していましたが、2010年6月より、新規受付け、追加借入れ等、全ての融資業務を休止して、現在は債権の回収業務だけ行う、「みなし貸金業者」となっています。
(一部ウィキペディアより抜粋)
当時の口コミを確認すると、このユアーズが、自社の顧客に対して、アローへの借換えを推奨していたことがわかります。
また、現在アローの所在地である、「名古屋市中川区高畑二丁目144番地」をネットで検索すると、「ユアーズ高畑ビル」という名称であったこともわかります。
(一部、ネットでは、ユアーズの「関連会社」などとも言われておりますが)
但し、言い換えればアローは消費者金融事業に参入したばかりの歴史の浅い会社ではなく、歴史あるユアーズの流れを引き継いだ、信頼出来る会社であるということになります。
監督官庁に登録があるかも忘れずチェック
最後に、アローが、貸金業(消費者金融事業)と、個別信用購入あっせん業(ショッピングクレジット)、それぞれの監督官庁に、きちんと登録されているかを念のために見ておきましょう。
アローの貸金業登録は、金融庁のHP内、「登録貸金業者情報検索入力ページ」で確認することが出来ます。
個別信用購入あっせん登録は、経済産業省HP内、「登録個別信用購入あっせん業者一覧」で確認することが出来ます。
ここまで調査すれば、アローが、「ヤミ金」、「紹介屋」の類ではなく、安心して申込みできる会社だということがわかると思います。
アローは兼業でクレジット事業も営業しており、企業の信頼度はかなり高いものがあります。
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