自己破産や債務整理は隠さず申告した方がよい理由
アローでは、自己破産や債務整理をした方を審査対象としていることを公認しています。
そのような状況の方は、過去の負債が清算されているので、現在、複数の業者から借入れがある、多重債務の状態の人よりもリスクが低いと判断してのことです。
なんとも皮肉なことですが、いまや、自己破産や債務整理をしているということは、申込者にとっても大きなアピールポイントになっているのです。
しかし、せっかく、自己破産や債務整理をしているのに、信用情報がそのような表示になっておらず、ただの「長期延滞」という表示になってしまっているため、勘違いで否決となってしまうこともあります。
どうしてそのようなことが起きてしまうのでしょうか?
この章では、その原因をメチャメチャ丁寧に説明しています。
これは知らない人も多い情報なので、たまたま読んでいるあなたは、超ラッキーです。
絶対に参考になると思います。
なぜ、延滞情報だけが残ってしまうのか
これは、指定信用情報機関である㈱日本信用情報機構(JICC)の掲載期間に関係があります。
まずは、JICCの掲載に関する、以下のルールを理解して下さい。
入金予定日から3カ月以上入金がない場合は、信用情報には「延滞」という異動情報が掲載されることになります。この情報は、延滞が解消されるまで消えることはありません。
債務整理や自己破産をすると、「債務整理」、「破産申立」といった参考情報が掲載されることになります。しかし、この情報は、情報発生から5年経過すれば抹消されてしまいます。
※追記(2021年4月22日)
2019年10月1日以降の契約分より、JICC情報の登録期間が変更され、「債務整理」や「破産申立」といった参考情報の登録期間は、契約終了日から5年間となりました。
よって、それ以降の契約分では、このような誤解はされにくくなっています。
自己破産を申立てて、免責確定となれば、本来、消費者金融などの貸金業者は信用情報機関に、「完済情報」を報告して、「借入額は無し」と報告しなければなりません。
しかし、免責確定しても、通常、裁判所から消費者金融に、そのことを知らせる通知等は発送されません。
そのため、免責確定したことを知らずに、完済情報を出していない貸金業者が多数あるのが現実です。
これらのルールを踏まえると、以下のような段階を経て、「延滞」情報だけ残ってしまうケースが発生してしまうというわけです。
①自己破産の申立てをするまでに、3カ月以上の入金遅れの状態が続いてしまった場合、信用情報には、「延滞」の異動情報と、「破産申立」の参考情報が掲載されます。
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②その後、免責確定したが、そのことを消費者金融が知らないままで、「完済情報」を報告していなかった。
このため、借入れ情報は、完済扱いにならず、「延滞」の異動情報と「破産申立」の参考情報が掲載されたままで残ってしまいます。
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③破産申立から、5年経過したので、「破産申立」の参考情報が抹消されますが、完済情報はいまだ報告されておらず、「延滞」の異動情報も残ったままになります。
自己破産とわかっていれば可決だったのに・・
このように、「破産申立」の情報だけが抹消されて、「延滞」の異動情報が残ってしまった場合、一見すると、信用情報は、ただの長期延滞者の状態と変わりなくなってしまいます。
審査に慣れている、気の利いたベテラン従業員であれば、「違和感」から、「これは実は破産しているかも」と気が付くこともありますが、多くの申込みを処理している中だと、見過ごしてしまったり、気付かないことも増えてくるでしょう。
このため、自己破産していることがわかっていれば、審査に通ったのに、わからなかったため、勘違いで否決にされてしまうということが発生するというわけです。
※追記(2021年4月22日)
2019年10月1日以降の契約分より、JICC情報の登録期間が変更され、「債務整理」や「破産申立」といった参考情報の登録期間は、契約終了日から5年間となりました。
よって、それ以降の契約分では、このような誤解はされにくくなっています。
開示請求のススメ!
このようなことを防ぐには、自分自身で自分の信用情報が、おかしくなっていないか調査する他ありません。
指定信用情報機関には、「開示請求」という手続きがあって、自分の信用情報を確認することが可能です。
そこでもし、間違った情報が掲載されていれば、信用情報機関を通して、情報の訂正依頼をすることも可能です。
特に、過去に自己破産や債務整理をした方は、アローなどの中小消費者金融に申込みをする前に、開示請求しておくことを強くおすすめしておきます。
自己破産は申込みフォームでしっかりアピール
また、アローの申込みフォームには、幸い、「債務整理等の経歴」を入力する項目があります。
(詳しくは「初公開!アローの審査を完全攻略!(一次審査)」を参照)
過去に自己破産や債務整理をした方は、この項目を必ず入力しておきましょう。
中には、自己破産や債務整理をしたことを知られると審査に不利になると思って、せっかく自己破産しているのに正直に申告しない人もいるようです。
この勘違いは実に、もったいないので、よくよく理解しておいてください。
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